親の土地でのトラブル

    民家

    兄弟は他人のはじまり…

    よくあるのが、この「親の土地」をめぐるトラブルです。
    いくら仲が良くても、いざ相続できる遺産が出てくると仲たがいすることも多いのが兄弟。
    「兄弟は他人のはじまり」という人もいるくらい、資産と言うのは人間関係を壊してしまうものです。
    では、具体的にどんなトラブルがあるのかを見ていきましょう。

    親の土地に家を建てたケース

    よくあるのがこのケースです。
    親が持っている土地の上に自分が家を建てたというケース。
    「親がいいと言ったから、親の土地に家を建てた」というケースは多々ありますが、これは将来にもめ事のためになる可能性もあるので注意が必要です。
    上の建物だけ自分のものという状況は、持ち主である親が亡くなれば「土地は兄弟にも相続が発生する」という可能性が出てきます。
    親がきちんと遺言書でも残していない限り、親の土地は子に相続されることになりますので「家を建てた子だけでなく、兄弟全員に相続の権利がある」ということになりますね。
    このため、親が亡くなってから相続で揉める可能性もでてきます。

    また、この場合は家を売るときもトラブルが起きやすいです。
    既に家を持っている人なら御存知と思いますが、建物と言うのは年々価値がなくなっていくもの。
    30年もすれば家に価値がつかなくなることもあり、売ったとしても土地代にしかならないというケースも少なくありません。そうなると、家を建てた子供には何も還元されないということになります。
    これも非常に大きなもめ事に発展する可能性があります。
    「自分の土地だから」と安易に子供に家を建てさせると、あとから自分のうかがい知らないところでとんでもないトラブルに発展することがあるので気を付けましょう。

    のちのことをきちんと考え、対策をしておく

    このようなもめ事がおきないように、のちの相続のことをしっかり考えておく必要があります。
    事前に子のものにしておくなどの対策をしておくといいでしょうね。
    親同士は「子供同士は揉めない」と思っていても、実際に兄弟がそうかどうかは誰にも解りません。生前に土地を持っている側が「兄弟同士が揉めないような対策をしておく」ということが必要なのではないでしょうか。

    この「親の土地」をめぐるトラブルは本当に多いです。
    下手すると兄弟間の仲が壊れることにもなりますので、できれば弁護士などに相談をして対応を考えておくなどの対処をしましょう。
    親の持ち物のことで子が揉めるというのは本当に不幸なことです。