家賃値上げ
家賃の値上げってできるの?
いろいろな場所でしばしば議論される「家賃の値上げ」。
「ずっと住んでいたのに、いきなり家賃を値上げするって言われた」という悩みは意外に多く聞きます。
もともとの家賃に納得して入居したのに、途中で値上げをされたら本当に困りますよね。
しかし、実はこれは「合法」であり、事情が認められれば家賃の値上げをすることは可能なのです。
もしかすると、あなたが住んでいる物件も「家賃の値上げを」となるかもしれません。
「借地借家法」という法律
賃貸物件に関しては「借地借家法」で基本的な決まりが定められていますが、その中に「経済事情の変化・税金の変化・周囲の他の物件とのバランスにより賃料の増減をすることができる」とあります。
もちろん好き勝手に増減することはできませんが、そこにきちんとした理由があれば値上げをすることは可能であるということですね。
単純に考えて、周囲のマンションが3LDK10万で借りることができているのに、自分のところのマンションが3LDK4万円の家賃だったら「おかしい」って思いますよね。
こういう時は調整ができるということなのでしょうか。
周辺地域の家賃事情は、こまめに確認しておくことをお勧めします。
特に東横線沿いのような人口密度の多い地域は、価格の上下がありますので注意が必要です。
では、家賃が値上がりしたら従う必要があるのか?
とはいえ、家主側が「賃料を上げたい」と言ったとしても、それが通るとは限りません。
先に住んでいる住人とは「家賃はこの金額」と契約していますので、そこを簡単に反故にすることはできないのです。
賃料を値上げしたいと家主が申し出た時に住人がそれに応じるか、訴訟などで認められた場合のみ確定します。
なので、家主が「賃料を上げるから払え」と言ったところで、簡単に応じる必要はありません。
少なくとも、訴訟で確定するまでは「相当の額」を支払うことになります。
この「相当の額」については是非がありますが、それまでの家賃より高い値段を支払うことが無難と言われていますので、よく相談をして支払うようにしてください。
このように、家賃の値上げがあったときは「まずよく話し合う」ということが必要です。
家主側も、なんの理由もなく家賃の値上げをすることはできませんので、言い出したからにはよほどの事情があったのだと考えることも必要です。
自分の気持ちばかりを一方的にというわけでなく、相手の立場や困っていることにも理解を示しながら話をしていってください。まず、必要なのは「話し合い」です。